モバイルコンテンツ配信企業にとって、モバイルサイト検索結果一覧で上位に表記されるかどうか、どのようなターゲットに対して情報を配信して行くのか(差別化)が検索にヒットしやすい条件になりますが、一度サイトを訪れたユーザーを検索結果一覧やお気に入りからではなく携帯電話のトップ画面から誘導することができたら…。同社の思惑は、この「囲い込む」というところにありました。
まだ新しく導入企業が少ない「ウィジェット」はドコモ社がiモードサービスを提供し始めたころと同じような状況が予想され、他の情報サイトとの大きな差別化になります。実際に配信対象ユーザーである女性、男性、特定カテゴリ層にコンテンツ内容を変えて配信し、ユーザーとのコミュニケーションをとり続けることができる点ではiモードサービス以上にCRM戦略が立てられるサービスになります。
現在、ウィジェットダウンロード促進のため自社モバイルサイト内でプロモーションを行っていただき、ポイント付加も同時並行で行うことによりウィジェットユーザー獲得を強力に推進しています。
「ユーザーとのコミュニケーションをとり続けることができる」という手法として導入した同社の最終ゴールはコンテンツ利用頻度のどうか、課金金額の向上。今後はセグメント分けしたユーザーごとにどのような情報を配信するのかデータ連携、レコメンド配信もあわせてユーザーごとによりカスタマイズされた情報を提供することを強化する予定です。